ORCA(日医標準レセプトソフト)の導入
当院では使用しておりませんが、ORCAというレセプトソフトがあります。ちょっと触ってみたいと思っても、Ubuntuにインストールするのでやや敷居が高い感じです。
今回は仮想マシンで環境構築してみます。
まずVMwareにUbuntu14.04LTSを準備します。
OSの準備
そのままだと日本語入力ができないようなので、
下記サイトを参考にmozc使えるようにしておきましょう。
OS右上のキーボードマークを押してください。
configureを選択。
➕ボタンを押して、
Only Show Current Languageのチェックを外し、Search Input Methodにmozcと入力、Mozcを選択しOK。
上矢印ボタンでMozcを一番上に移動し終了です。
ORCAのインストール
ここからORCAのインストールです。
このサイトに書いてあるとおり勧めます。
www.orca.med.or.jp
UbuntuにはWindowsのバッチのような、シェルスクリプトがあるので使ってみましょう。
まず端末を立ち上げて。(Ctrl+Alt+T)
orca.shファイルを作ります。
$ gedit orca.sh
エディターが起動します。
このエディターに下のスクリプトをコピペして、記録してください。
#!bin/sh sudo wget -q https://ftp.orca.med.or.jp/pub/ubuntu/archive.key sudo apt-key add archive.key sudo wget -q -O \ /etc/apt/sources.list.d/jma-receipt-trusty48.list \ https://ftp.orca.med.or.jp/pub/ubuntu/jma-receipt-trusty48.list sudo apt-get update sudo apt-get -y dist-upgrade sudo apt-get install -y jma-receipt wget https://ftp.orca.med.or.jp/pub/data/receipt/outline/update/claim_update.tar.gz tar xvzf claim_update.tar.gz sudo bash claim_update.sh sudo jma-setup sudo service jma-receipt start sudo apt-get install -y panda-client2 # passwordの設定 # sudo -u orca /usr/lib/jma-receipt/bin/passwd_store.sh
確認してみます。
$ cat orca.sh
実行はshコマンド
$ sh orca.sh
つぎつぎにコマンドが実行されて、ORCA環境が作成されます。
最後にスクリプトでコメントアウトしておいた、パスワードの設定コマンドを入力
$ sudo -u orca /usr/lib/jma-receipt/bin/passwd_store.sh
これで準備は整いました。
クライアントソフト
glclient2を立ち上げます。
先ほど決めたパスワードを入力
つぎにネットワーク上の他のPCからレセコンを立ち上げます。
Windows機の場合は、下記からJava Web start版をインストールしてください。
ORCA Project: monsiaj(日医標準レセプトソフトクライアント)
立ち上げたあとは、仮想マシンのコンソールからifconfigでIPaddress確認し、
アプリの接続画面にアドレス入力
接続すると
上手く起動しました。
ORCAデータの定期的バックアップと、復元方法をマスターしてしまえば、業者に委託せずとも管理できそうです。あとは医療事務さんの同意が得られれば、現在のシステムから移行できるかな…。
参考:
- Ubuntu Desktop 日本語 Remixのダウンロード
https://www.ubuntulinux.jp/download/ja-remix
- Ubuntu server 14.04で日本語入力できない